会計士の転職の方法と転職活動の流れ

会計士の転職の方法と転職活動のプロセスの基礎知識会計士転職

初めての転職活動を考えている会計士の方に知っておきたい転職の基礎知識をまとめました。
初めて転職する場合は、知っておくべき基礎知識があります。
会計士の転職方法には、大きくリファレンスによる採用、自力で求人を探す方法、転職エージェントを利用する方法があります。

転職する3つの方法

リファレンスによる採用

会計士の転職方法には、大きくリファレンスによる採用、自力で求人を探す方法、転職エージェントを利用する方法がありますが、会計士に特徴的なのが、リファレンスによる採用です。

代表的なものとしては、監査先にきてほしいといわれてそれなりのポジションで採用されるケース(最近はあまりないでしょうが)や監査法人の先輩や同僚から紹介されて、入社するケースです。

大手企業だとそのあたりは規定に従ってやらないといけないので、レアケースですが、ベンチャー企業等の場合は、それなりに行われています。

雇う側としては、面接で把握できる能力には限りがあるので、能力を把握したうえで採用でき、ミスマッチを防げるといった利点があります。
働く側としては、知人から紹介されているので、会社のことをある程度しることができますし、仕事の能力をある程度把握された上で採用されているので、ミスマッチが少ない、経営層あるいは近い立場での入社が可能というメリットがあります。

又、あまり会計士とやり取りがない小規模の会社の場合は、会計士がスーパーマンだと思っている会社もあり、会計士に対する期待が大きく、入社後ギャップが生じるリスクがあるので、知り合いや既に会計士が働いていることはこの期待ギャップを抑えることにも役立ちます。
リファレンスによる採用の機会があればかなりおすすめです。ベンチャー企業のCFO等で本当によい案件というのは、不動産等と同様で仲間内でまず共有されることが多いです。

ただ、この方法がとれるのはかなり限定された人でたまたま知り合いが働いている会社で求人を募集していたり、大きな成果を上げた場合に限定されます。

監査法人で普通に勤務してきた人でこの方法がとれる人は一握りでしょう。
又、知り合いであるがゆえに状況が変わってきて辞めたい場合、すぐには辞めにくいという点はあります。

メリット
・お互いの期待ギャップを抑えることができる→大きな失敗のリスクが低い
・経営層に近い立場での採用の可能性
デメリット
・リファラル採用を受けられる人は限定される
・すぐには辞めにくい

自力で採用ページから応募する方法

私も最初転職活動をするときは、いわゆる大手企業の公式HPをみて募集がないか確認していました。
この方法は正直あまりメリットがありません。

間にエージェントをかませないので、雇用側は転職エージェントのコストを削減できるかもしれませんが、結局のところ、採用の決定はエージェントの手数料(初年度の年収の20%~30%)がかかるかどうかよりも本当に採用したい人材かどうかで決まることがほとんどです。
日系企業の場合は、20年のスパンで採用することになるので、手数料は大きな問題ではありません。

ベンチャー企業等で資金繰りが厳しい場合は、その限りではありませんが…。

エージェント等の転職支援サービスを利用する方法

最近は電車内にもかなり広告がでていますし、一般的な方法になってきたのではないでしょうか。
転職エージェントを利用する方法です。

転職者は特にお金を支払う必要はなく、採用したい企業が転職が成約した場合のみエージェントに年収の2割~3割を支払う形でビジネスとして成り立っています。
転職支援サービスについては、以下の記事で詳しく触れているので、興味がある方はご覧ください。

会計士の転職でおすすめの転職サイト
会計士が転職する際におすすめの転職サイトについて取り上げたいと思います。初めて転職する方の中には、転職サイトや転職エージェントって何?という方もいるかと思いますので、まずは、転職サービスには転職サイトと転職エージェントの違いについて解説します。

会計士転職の流れ

上記のようにリファレンス採用が可能であれば、それが望ましいですが、大多数の会計士にとっては転職サイトまたは転職エージェントを活用することが一般的な転職方法になります。
私が初めての転職をした際のプロセスを紹介したいと思います。

まずは本当に転職が必要か考えてみる

まずは、自分の頭を整理するために、職務経歴書を箇条書きでよいので作ってみることをおすすめします。最初は、人にみせるためのものではなく、ざっくりしたもので問題ありません。

過去の自分のキャリアをまとめて、可視化していくことで自分の強みは何か、更に将来のキャリアプランが明確であれば、足りないものは何かが見えてくるはずです。
転職ではなく、部署異動や出向で足りない経験を補うことができないか考えてみましょう。
転職回数は、少ないに越したことはありません。
そのように考えて上で転職が必要と判断したのであれば、まずは転職エージェントに登録してみましょう。

転職サイトに登録してみる

まず転職サイトを利用して、案件や市況を把握することから始めました。魅力的な案件がなければ応募する必要はありません。

私の場合だとリクナビNEXTに登録し、自分のキャリアだとどの程度の年収になるのか、どのような仕事があるのかといったことを把握することから始めました。
実際にリクナビNEXTから書類選考に応募し、通った企業はあったものの、結局面接に行くことはありませんでした。
ただ、どのような求人があるのか、監査経験はどの程度評価されるのか大体把握することができました。

転職エージェントに登録する

次に転職エージェントに登録しました。既に転職する意思がある程度ある法は最初の転職サイトに登録するというステップは省略してもいいと思います。
私の場合は、最初は大手のDODAに登録したと思います。
当時は転職エージェントがどのようなものかも詳しくはわかっていなかったので、不安でしたが、Webで履歴書を登録したら、電話がきて、面談の日時を設定してという形で進んでいきました。
面談の当日は色々と求人を紹介されましたが、結局ピンとくる求人はなく、その日は応募はせずそのまま案件を持ち帰りました。
結局あまりピンとくる案件は紹介されなかったので、会計監査ジャーナルに広告が載っていたMS-JAPANという会計士に特化したエージェントに登録して活動をすすめました。

そしてエージェントから紹介される求人をみて条件や仕事内容を確認する→応募する→書類選考→複数回の面接→内定→条件を交渉するオファー面談→退職交渉→入社という流れで転職活動が完了します。

転職活動中のスケジューリングについて

転職活動中は、当然ながら職場には内密で転職活動を進めるので、事務所作業があるときはよいですが、往査先で予定より他の人の仕事が長引いてしまって中々帰れないときや急に会議が入ってってしまった時は、面接に間に合うかかなり焦りましたので、大事な面接の場合は、有給をとるか、事務所作業が可能な時がよいでしょう。
最終面接等日中しか日程調整できない本当に大事な面接のときには、午前中だけ休暇をもらって、残業して仕事を終らせるということもありました。

転職活動をするときは在職中が基本

よく会計士の中に忙しすぎるので、退職してから転職活動をしますという方がいる。
一見誠実なようにみえるが、会社を辞めてからの求職活動は非常に不利になる。
仕事のキャリアに空白ができることのマイナスが大きいし、転職する際の年収の交渉で不利になる。一般的には前の勤務先の年収をベースに次の年収が決まるケースが多いのだが、会社を辞めてしまうと足元を見られ、低くなってしまうケースが多い。
又、中々就職先が決まらないと焦りや精神的なプレッシャーもでてきます。
どんなに忙しくとも繁忙期、閑散期が必ずあるはずで、転職活動をする時間は作れるはずです。

必ず在職中に転職活動をするようにしましょう。

いつ現職に退職を伝えるか

又、退職を申し出るときは、必ずオファーレターが出てからにしましょう。
次の会社への入社を確実にしてから現在勤めている会社に退職の意思を伝えることは基本的ですが、一番大事なことです。
外資系の会社であれば、採用の条件が記載してあり、しかるべき責任者のサインが入ったオファーレターをもらう、日系の会社でも同じように必ず書面で先方から採用の確認もらうことになります。

又、外資系の会社では入社前に採用候補者にヒアリングや調査機関を使ったチェックが行われることになります。(リファレンスチェック)
口頭での内定で済ませてしまうと現職に退職を申し出た後に他の候補者の方がいいということでひっくり返されることもまれにあるので、そのような事態になったら目も当てられません。
又、外資系の会社だと本社の方針で全世界で採用活動がストップされる(ヘッドカウント・フリーズ)こともあり、書面でもっているかどうかが重要になります。
法律上は退職の2週間前ですが、大体社規で1カ月前までに退職を申し出るように定めれています。法律上は、社規に書いてあっても2週間前で問題ないのですが、引継ぎ期間も考慮して1カ月前までには必ず伝えるようにしましょう。

私は、2か月までには伝えていました。会計士業界は狭く、将来独立する可能性や一緒に仕事をする可能性もありますので、変な辞め方はしないことをおすすめします。

実際に退職については、直属の上司にまず伝えるのがおすすめです。
いきなりパートナーに相談するのではなく、まずは担当チームのマネージャーに話すのがおすすめです。いきなりパートナーに話をしてしまうと直属の上司の管理能力が疑われてしまい、面目をつぶしてしまうことになります。まずは直属の上司、次にその上といった段階を踏んで、話を進めていきましょう。また相談ではなく、報告として話をした方がいいです。

又、退職を申し出たら、次の機会に昇進させる、給与を上げる等の引き留めにあうこともありますが、一旦申し出たら引き留めには応じないのが原則です。
他人の言葉で簡単に意思が揺らぐぐらいなら転職をしない方がいいかと思います。

転職活動というと最初のアクションを起こすことが凄い一大事のように考えてしまいますが、いざ転職活動をすると色々な企業のことを知ることができて、面白く感じるときもありました。
又、実際に転職をしなくても自分の履歴書と職務経歴書を作ってみて自分のキャリアの棚卸をしてみるといいと思います。
実際に自分になにができて、これから何をしたいのか考えるうえで役に立つと思います。
そして、それは目的意識をもって働くことにつながり、特に目的意識もなく、漠然と働いている会計士と大きな差になってくるはずです。

私が実際に使ってみた会計士の転職におすすめの転職エージェントをまとめています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました