公認会計士試験・簿記検定におすすめ電卓

公認会計士試験・簿記検定におすすめ電卓 電卓

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電卓はコモディティ化が進み、100円ショップでも売っているものもあります。
あまり電卓を使わない方は、電卓なんてそんなに差がないんじゃないの?と思う方もいるかと思います。
しかし、公認会計士試験や簿記検定を受験する場合、電卓の性能が計算スピードに直結し、少しの差で合否をわけることもあります。
今回は、公認会計士試験や簿記検定を受験する場合におすすめの電卓をまとめました。

選ぶポイント

大きさは手のひらよりやや大きいぐらいがよい

電卓といってもカードタイプの小さなものから実務用の電卓は大きなものもありますが、試験用の電卓はあまり大きすぎると受験時のスペースも限られているため、問題用紙を広げるスペースが狭くなってしまいます。
かといって小さすぎるとキーの間のスペースが狭く、打ち間違いを誘発してしまいます。
手のひらよりもやや大きいぐらいがよいのではないのではないかと思います。

又、適度な重さがあり、裏面に滑り止めがついているものがよいです。

なぜかというと電卓のスピードがあがってくるとポチポチと打つというよりも叩き込む方が近いスピードになります。そのため、滑り止めがついていなかったり、軽すぎるものは打つたびに位置がずれてしまい、時間のロスにつながります。
表示桁数は12桁あるものがいいでしょう。

キーロールオーバー機能(早打ち機能)は必須

安い電卓だとついていないことが多い機能ですが、早打ちするためにはかなり重要な機能です。
キーから指が離れる途中で押し初めても、次のキーまで入力可能な機能になります。
よく電卓を打ち間違えるという方は、現在使っている電卓がこの機能がないために打ち間違えている可能性もありますので、確認してみましょう。

メモリ機能も必須

メモリ機能は特定の計算結果を一時的に保存しておく機能です。
M+:メモリに加算する
M-:メモリに減算する
MR:メモリに記憶した数値を合計する
MC:メモリーを消す
という内容になりますので、該当するキーがあるか確認しましょう。

会計士試験では何か所か足し算、掛け算を合計する必要があり、スピードをあげるためにも必須の機能です。この機能を使わないといちいち計算用紙に結果をメモして打ち込むことになります。

なお、GTボタンは、「=」で計算してきた値を全て集計してくれる、オートSUMのような機能ですが、私はメモリ機能があれば同様のことができるため、ほとんど使ったことはないです。

サイレント機能があると望ましい

サイレント機能とは、キーを入力する際の打鍵音を抑える機能になります。
予備校の自習室ではよく他の資格の受験生と隣になることもあるのですが、電卓の音というのは他の受験生にとっては迷惑なものです。
又、大学の図書館で勉強するときも音が大きいと周りの迷惑になります。うるさいかなとおもいながら勉強していても中々捗りません。
そのため、サイレント機能は地味に重要な機能です。
あまり周りを気にしないという強いメンタルをもっている方には必要ないかもしれませんが…

桁下げ機能や日数計算機能があると望ましい

桁下げは途中で数値を打ち間違えたときに1つ戻れるパソコンのバックスペースのような機能です。
売っている途中で間違えを見つけたときに全部打ち直す必要がないのはスピードアップにつながります。また日数計算機能は端数利息の計算等に使うこともある機能なのであった方が望ましいです。

その他、あった方が望ましい機能としては、00キー、000キーがあることで時短できます。
地味に扱う桁数が多かったりするので、こういった細かい点も積み上げると数分になります。

試験で使える電卓を選ぶ

当然ですが、試験で使える電卓を選びましょう。
受験会場で下記の機能を持つ電卓をつかっていることが判明すると退場処分となってしまうようです。
細かくは原文を確認してほしいですが、簿記検定や公認会計士試験では

・印刷(出力)機能
・メロディー(音の出る)機能
・プログラム機能
(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
・辞書機能(文字入力を含む)
を持つ電卓は禁止されています。
プログラム機能には該当しないものとして日数計算、時間計算、換算、税計算、検算(音の出ないものに限る)はOKとされています。

計算器具(そろばん、電卓。どちらかを1つ)を使用しても構いません。ただし、電卓は、計算機能(四則演算)のみのものに限り、例えば、以下の機能があるものは持ち込みできません。
・印刷(出力)機能
・メロディー(音の出る)機能
・プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
・辞書機能(文字入力を含む)
(注)ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。日数計算、時間計算、換算、税計算、検算 (音の出ないものに限る)

https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3/examより引用

なお、試験当日は念のため予備の電卓をもっていくことをおすすめします。
満員電車で押しつぶされて、壊れてしまうという可能性もなきにしもあらずです。
不慣れなことによる時間のロスを避けるため、なるべく同じ型番の電卓の方がよいでしょう。

合格後、実務でも使えるものを選ぶ

合格後、実際で実務でも長く使えるものがよいでしょう。
なるべくビジネスでも使えるような落ち着いた普通の電卓を買うことをおすすめします。
実際に私も会計士試験で使ったものをそのまま使っています。
電卓って丈夫だし、ソーラー電池なので、10年間ぐらい平気で持つので、なるべくいいものを買いましょう。カシオとシャープで電卓のキーの位置が違ったりするので、指が電卓の位置を覚えていて、慣れているものが一番使いやすいんですよね。

実際、監査法人でも受験時代に使っていたTAC電卓が一番使いやすいということでわざわざTACに買いに行くという方もいます。

おすすめの電卓

公認会計士試験等で使われる電卓としては、カシオかシャープのほぼ2択の状況です。
監査法人勤務の会計士の使用する電卓もほぼこの2社のものを使っている方が多いです。

カシオとシャープどちらがよいの?

会計士にとっては、日々使用する相棒のようなものなので、カシオ派かシャープ派というのは、並々ならぬこだわりがある方もいて、ちょっとした論争になることもあります。
大きな違いは、ボタンの配置の違いです。

カシオ製の電卓は、「0」ボタンが左下にあり、その上に数値を削除するACボタンが配置されています。実際の位置は、記事の下部で紹介する画像をみていただくとわかりやすいでしょう。
慣れてないと「0」ボタンを押したと同時にACボタンに触れてしまい計算結果が消えてしまうという事態になります。

シャープ製の電卓は、「0」のうえに「1」があり、ACボタンは全く別の位置についております。「0」を押したと思ったらACに触れてしまい全消去されるような事態にはならないでしょう。

電卓は慣れてくるとパソコンのようにブラインドタッチで計算ができるようになります。
このようにボタン配置が違うとなれるためのスイッチングコストがかかるため、カシオ製かシャープ製の両刀使いということは難しく、こだわりがでてくるのでしょう。

カシオ 本格実務電卓 JS-20DB

個人的には試験対策を考えるとあとで紹介するJS-TK20よりもおすすめの電卓です。

JS-TK20は設定で音を消すことができますが、音がなる可能性があるというのが気になる方がいるかと思います。
試験中になってしまうとすぐに外に出されるということはないかと思いますが、そもそも音を鳴らす機能がないため、音がなるかもしれないということを気にする必要が全くないのはメリットになります。
又、JS-TK20でついている検算機能の代わりに日数計算機能がついています。端数利息の計算等に使うこともあるので、あった方がいいですね。
又、JS-TK20が2キーロールオーバーに対して、こちらは3キーロールオーバーとなっています。

大きさ 176.5×109.5×21.6mm
重さ 200g
ストッパー 大型ストッパー4つ
表示桁数 12桁
キーロールオーバー 3キーロールオーバー
メモリ機能
GT機能
サイレントキー
桁下げ
日数計算
ビジネス使用 問題ない
電池寿命 7年

カシオ 本格実務電卓 JS-TK20  JS-20WK

経理・簿記会計向けプロ仕様の決定版「本格実務電卓」で経理マンや金融関係者も使っている方が多い電卓なので外れはないでしょう。某予備校で推薦電卓として販売されているようです。
使ってみたことがありますが、非常に打ちやすくできてきおり、静穏性はシャープよりも上かと思います。
なお、JS-TK20とJS-20WKの2種類がありますが、スティックのりがセットになっているかどうかだけの違いです。
なお、音が出る検算機能がついていますが、設定で消すことができます。
(「AC」キーを押した後、「+/-」キーを”ピッ”と鳴るまで押し続ける)

大きさ 176.5×109.5×21.6mm
重さ 200g
ストッパー 大型ストッパー4つ
表示桁数 12桁
キーロールオーバー 2キーロールオーバー
メモリ機能
GT機能
サイレントキー
ビジネス使用 問題ない
電池寿命 7年

T・W・P(太陽電池と補助電池の併用)
これは一定以上のモデルにはついていますが、従来の太陽電池付き電卓と異なり、計算途中で光がさえぎられても、内蔵電池によって計算内容を保護する機能も付いています。

SHARP  EL-G37

簿記・税理士・会計士受験生のために開発された専用モデルで、多くの公認会計士試験受験生が使用している電卓でTAC電卓といわれています。
TACでのみ販売されていた受験生のために開発された学校用電卓 SHARP EL-G35の後継モデルです。実際に監査法人勤務の方でも使っている方も多いです。
値段も手ごろで、ロングセラー商品となっており、電池交換も簡単にできるので長く使える電卓です。

大きさ 181×112×35mm
重さ 202g
ストッパー ゴムストッパー4つ
表示桁数 12桁
キーロールオーバー 2キーロールオーバー
メモリ機能
GT機能
サイレントキー
桁下げ
日数計算
ビジネス使用 問題ない
電池寿命 7年※

※内蔵リチウム電池のみで1日当たり1時間使用した場合なので、太陽電池も併用するともっと持ちます。
なお、公式HPでは2キーロールオーバーとなっていますが、自分で打ってみると3キーロールオーバー可能となっています。
1秒間に20回入力可能な高速早打ち対応となっており、人間の入力スピードであれば、機能面で不足を感じることはないでしょう。

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