公認会計士の予備校の通信講座を徹底比較 

公認会計士の予備校の通信講座を徹底比較 会計士試験予備校

公認会計士を目指そうと考えたものの、大手から中小まで様々な予備校・専門学校があり、どの予備校を使うのかで迷う方もいるかと思います。
そこでまず通信講座のメリット・デメリットを通学と比較し、取り上げたうえで大原、TAC,CPAといった会計士専門学校を比較しました。

通信講座と通学講座の比較

通信講座のメリット

まず比較検討する際に通信講座のメリットを通学の場合とも比較しながらみていきましょう。

場所に左右されず勉強できる

通信講座の最大のメリットは、やはりお住まいの地域に教室がなくても講座を受講できることです。
通学したくとも地理的な理由で通学できない方もいるかと思いますが、近くに公認会計士講座を開講している教室がなくてもあきらめる必要はありません。
Web通信やDVD通信でネット上または郵送で勉強することができます。
又、通学の時間が結構かかる場合は、通学時間を勉強時間に充てられます。

自分のペースで効率的に学習可能

通信講座は何も物理的に通えない方のみが利用するものではありません。
地理的には通えてもあえて通信講座を利用する人間もいます。
(私も通信講座で合格しています。)
通学講座の授業は、所定の時間割で進んでいきますので、その時間に教室で受講しなければなりません。
もちろん振替やDVD視聴といった制度もあるところもありますが、やはり通信の魅力はライブ授業であり、最初から振替を使うつもりであれば、あまり通学を使うメリットはないと思います。
通信講座の場合は、自分のスケジュールに合わせて受講することが可能です。
大学に通っている方は授業やサークル活動等と両立しながら勉強することができます。
社会人の方であれば、平日の昼間は仕事でライブでは受講できない場合でも、通信講座なら帰宅後や通勤途中等臨機応変に講義を受講することが可能です。
又、ライブ講義では、講師が自身でペースを決めて講義を進めていくので、受講生側がわかっているのだけど…という部分やしゃべるのが少し遅いなと感じることもあると思います。
しかし通信講座では、Web講座ではプレイヤーで再生スピードを変更できる機能があるケースが多いです。
既に理解できてる分野は、再生スピードを上げて、理解が不足しているところは、通常のスピードでみて、わからなければ巻き戻してといった柔軟な対応が可能です。
また教室までの通学時間も不要なので、自宅で学習が進められる方には向いているのではないかと思います。
社会人の方で多忙な方であれば、予備校によっては通勤の時間を使って、音声や動画で講義を進めることも可能です。
なお、通信のメリットとして講義を何度も見直すことができるという点はありますが、学習量が多い公認会計士試験において、授業のその場で理解することが重要であり、講義を見直す時間がもったいないので、講義を見直すことができるというのはメリットとはいえないかと思います。

講師の質が安定している

講師の質が安定しているというのも通信のメリットです。

通学の場合は、予備校によっては学生の合格者を講師として採用しているところもあります。
入門期を受け持つことが多いと思いますが、合格者だからといってうまく教えられるとは限りませんので、はずれの講師にあたってしまうとしょっぱなからスタートが出遅れてしまうことになります。通信は、トップクラスの講師を録画して流しているはずなので、講義について大きなはずれはないといえます。

通信講座のデメリット

一方で通学講座と比較した場合のデメリットもありますので、みていきましょう。

モチベーションの維持が難しい

これは個人的には通学と比較した場合の一番のデメリットになると思いますが、通信講座の場合は、本試験までの間、一人で勉強を進めることになります。
公認会計士の勉強は人にもよりますが、1年半~2年程度の長期間の学習になるので、モチベーションの維持が大変です。
会計士を諦める人が多いのが、途中でやる気をなくしてもドロップアウトです。
勉強している内容自体はそれほど難しいものではないので、授業の内容が全くわからない、理解できないという方はほとんどいないのではないかと思います。
ではなぜ、公認会計士が難関試験といわれるのかというと勉強範囲が広く、長期間かつ繰り返しの学習が必要だからなのではないかと思います。
そのため途中でドロップアウトしないためにもモチベーションの維持が一番重要なのです。
ライブで受けていると講師も色々とモチベーションアップにつながる話をしたり、他の受講生と切磋琢磨することでモチベーションの維持をすることができますが、一人で勉強するとなると、自分の学習ペースが遅いのかどうかわかりにくいですし、答練で思ったように点が出ないといった悩みや不安がでてきた際に相談する相手もいないので、自分ひとりで解決する必要があります。
又、ライブ講義特有の熱量のようなものがあるのも確かですし、通学することで学習ペースも一定に保てます。

私は、通学もできる距離にありましたが、人付き合いが面倒と感じたのと、モチベーションの管理は自分でできる性格と判断したため、通信講座にしました。
モチベーションの維持というのもかなり重要な要素になるため、周りの目がないとつい怠けてしまう性格だという方は通学講座も検討した方がいいと思います。

質問は通学の方がしやすい

通学の生講義なら授業前後等に授業で生じた疑問やなぜそのような考え方をするのかついて質問し、その場で回答を得ることができます。
通信講座の場合でも、電話やメール、FAX等質問が可能ですので、回答を得ることはできますが、質問を気軽にしやすいかでいうと通学の方がしやすいでしょう。
又、やはり対面で図等を用いながら説明を受けた方が理解はしやすいと思います。

私は通信講座でしたので、メール等で質問できるから問題ないと思っていましたが、後で振り返ってみると質問したのは数えるくらいしかありません。
なぜそのような仕訳になるのか疑問に思うことはあったのですが、ネットや書籍で自分で検索したり、じっくり考えることで解決できたのですが、振り返ると質問すれば、すぐに回答が出ることだったなという思いもあります。自分でじっくり考えることで知識が定着するというメリットもありますが、時間がもったいないともいえますね。
通学の方が質問は気軽にしやすい環境といえるでしょう。

通信講座のスタイル

通信講座には大きく分けてWeb講義とDVD通信、又は通学と通信のハイブリット(DVDをブースで視聴するタイプ)があります。

各予備校の受講スタイルは以下のようになっています。

Web通信

Web通信は、インターネットを通じてウェブ上でみるタイプで視聴期限が決まっていることが特徴です。
その他、Web通信の特徴としては、PCだけでなく、スマホやタブレットで視聴可能という特徴があります。
専用のプレイヤーを使って視聴するので、1.3倍速、2倍速といった速度の調整が可能です。スマホ等でも視聴できるので、通学・通勤時間が長い方や時間を有効に使いたい方にはおすすめできる受講スタイルです。

DVD通信

DVD通信は、DVDが郵送されてきて視聴するタイプなので、視聴期限が決まっていないことが特徴です。試験合格後や事情により途中でドロップアウトすることとなった際は、DVDで視聴期限も特にないので、ヤフオク等で売却できるというメリットがあります。
ただ、DVD通信の方がWeb通信と比較するとDVDのコストや配達のコストがかかるため、高いことが多いので、Web通信とDVD通信ならばWeb通信の方がおすすめです。
DVDプレイヤーによっては1.5倍速等の機能があるので、速度調整も可能ですし、DVDが視聴可能なPCの場合は無料の動画プレイヤーで速度調整が可能です。
ただし、スマホやタブレットで視聴しようとすると手間暇をかければできますが、時間がもったないので、そのような方はWeb通信を利用した方がいいと思います。
又、Web通信の場合でPCやスマホを使っている場合は、インターネットがつながっているので、ネットサーフィン等誘惑も多いですが、DVDプレイヤーであれば、単一の機能なので、講義に集中できるという隠れたメリットがあります。

映像通学(VOD)

又、各校舎のDVDブースで講義を視聴しにいくというスタイルもあります。
ビデオブースを自分の都合のよい時間に予約して個別視聴ブース内でDVDを視聴するスタイルです。
このスタイルの場合のメリットとしては、通信だとモチベーションの維持が一番難しい点になりますが、各校舎に講義を視聴しにいくので、受験仲間もできやすいですし、予備校によっては進捗についてサポートの方がアドバイスをくれたりするところもあります。
又、なによりも自宅と違って誘惑がないので、講義に集中できます。
デメリットとしては、単純なDVD通信やWeb通信よりも料金が高くなりがちな点とDVD通信やWeb通信と違って理解が足りなかった箇所を見直すといったことができない点です。
ただ、理解が足りなかった箇所を再度見直すということは結局私自身はしたことがないので、安心感にはつながりますが、再視聴は不要という意見です。
再視聴する時間があるならば、演習の時間にあてた方がよいです。

ビデオブースはしっかりとパーテーションで区切られていて、個人のスペースが確保されているところをおすすめします。
パーテーションが低く周りに気になって集中できないといった場面が少しでもあると1年、2年のスパンでみると非常にもったいないです。

以上の話を簡単にまとめると傾向としては以下のようになります。

受講スタイルの比較WebDVD映像通学通学
料金
効率性
モチベーションの維持
質問のしやすさ

会計士予備校の通信講座の比較

受講料の比較

■初学者向け受講料

Web通信DVD通信教室(ビデオブース)講座
大原(入門1.5年ウィンターコース)730,000820,000730,000
TAC (1.5年S本科生)730,000810,000730,000
CPA(2年スタンダードコース)648,000790,000
LEC (短答合格コース+論文コース)536,000686,000606,000
クレアール(ハイスピード型 短答・論文トータルサクセスコース)520,000620,000

料金の安さだけでいうとクレアールが最安です。LECもかなり値段を抑えており、選択肢になります。ただ、料金よりも内容を重視した方がよいです。

1年早く受かることができれば、10万や20万程度は簡単にペイできますので。

なお、CPAの通信は、大手に比べて料金が安くなっていますが、各校舎に通えない方のためのコースなので、自習室が使用不可だったするためです。大手は、既存の校舎があるので、通信でも通学でも料金に大差ないです。自習室が必要かどうかで選ぶとよいでしょう。

■上級生向け受講料

Web通信DVD通信教室(ビデオブース)講座
大原 (上級フルパック合格コース)458,000478,000458,000
TAC  (上級ストレート本科生)469,000518,000469,000
CPA (上級本科コース)450,000450,000
LEC (5月短答・8月論文合格コース)418,000478,000448,000
クレアール (上級春短答合格コース)395,000495,000

上級コースになるとそこまで各社料金が変わりません。
上記は正規料金(2019年5月)ですが、LECとクレアールは、時期によっては、セールを行っており、ここから大分安くなる傾向があります。

※上記は割引を考慮しない、2019年5月時点の料金なので、あくまで目安になります。
各社のパンフレット等で正確な料金はご確認ください。

フォロー体制の比較

通信講座を受講している場合は、通学講座と異なり、講師がそばにいません。
従って、疑問が生じたときに、質問体制なのかが重要になります。
又、モチベーションの維持が通信生が大変かと思うのですが、通信生が利用できる自習室の有無や答練等を校舎で受けられる体制かといった観点も比較検討するポイントになります。

質問対応体制

大原TAC東京CPALECクレアール
メール〇※1
FAX×××
電話〇※2××
郵送×××
校舎×△※3
Skype××△※4×

TACは常駐ではないが、校舎ごとに講師の質問対応時間が示されており、通信生も直接校舎で質問ができる。

大原も同様に質問対応講師一覧表が開示されており、質問対応がされる。
通信生には質問専用のフリーダイアルがある。※2

クレアールは、常駐ではないが、毎週校舎での質問会を開いている。※3
LECは、オンラインスタディSP上での質問であり、他社に比べるとこの部分の対応が弱い印象があります。※1

各社なんらかの質問方法を備えていますが、Skypeでの質問に対応しているのが、東京CPAとクレアールになります。家にいながら、図等を使いながら説明を受けられるということで質問対応体制としては一歩すすんでいるといえます。

スクーリングの有無

大原TAC東京CPALECクレアール
スクーリング×

スクーリングは、通信でありながら校舎に通って答練等を受講できる制度です。
やはり答練等は、時間を図って、本番の試験のような他の方もいる状態で受けた方が訓練になる面があります。
ペース管理やモチベーションの維持にもなりますし、時間の都合がつくときは、利用した方がよいと思います。
LECでは、答練や模試については、自宅か通学で受けるか選択できます。
なお、クレアールは校舎では授業は行っていませんが、水道橋のみに校舎があり、答練や自習室として使えます。
東京CPAは、東京と大阪にしか、校舎がないので、通学を利用できる人は限られます。
通信とはいっても、自習室や答練受講等があるので、やはり通える範囲に校舎があるかというのは重要です。答練や模試だけでも通学で受けたいという方は、通いやすい校舎がある予備校を選択するとよいでしょう。

自習室利用の可否

大原TAC東京CPALECクレアール
自習室利用△※

自習室利用を重視する方は、校舎が多い大手の方がおすすめです。
出先に近い校舎があれば、そこで自習することができます。
東京住まいであれば、首都圏中心に展開しているCPAや水道橋に校舎があるクレアールも選択肢に入ってくるかと思います。
※東京CPAの通信生の場合は、通学コースよりも安価なこともあり、有料オプションで利用可能となっています。
通信コースの場合は+6万円、単科コースの場合は月1万円で利用可能です。

進捗管理

大原TAC東京CPALECクレアール
進捗管理ツール×Web成績表Studyplus×個人成績表

進捗管理ツールは、各社によって様々です。
試験になれている方だと答練を使って自分の弱い分野を集中的に対応するということが自然にできるので特にサポートは不要と思いますが、その手間を省くという意味で進捗管理ツールがあった方がやりやすくはなります。CPAのStudyplusは、無料で使えるリクルートのアプリですが、
CPAと連携しているので、科目別の勉強時間の管理につかえます。
決定的な要素にはならないと思いますが、ご参考まで。

大原

TACと並ぶ公認会計士試験における二大専門学校の一つで近年はTACを逆転し、シェアトップとなっている。
シェアという観点ではTACと並びもっともおすすめできる専門学校といえるでしょう。
迷ったら大原かTACを選べば、大きな外れはないでしょう。

Web通信の機能

機能詳細
スピード調整0.1倍刻みで最大2倍速まで調整可能
続きから再生機能登録ボタンを押した箇所から再生可能。
但し、スマートフォンでは不可。
対応端末windows, mac, ios, android
オフライン視聴可。スマホやタブレットの場合は、合格Webアプリという専用アプリを使用します。

スピード調整機能やスマホでの視聴、オフライン視聴等に対応しており、必要な機能は備えている。

TAC

公認会計士試験では累計のシェアトップの最大手であり、上場もしている。
これまでの指導経験が長く、テキストも良く練られておりおり、スタンダード。

Web通信の機能

機能詳細
スピード調整0.1倍刻みで0.8倍から最大2倍速まで調整可能
続きから再生機能有。パソコンの続きをスマートフォンで再生することも可能
対応端末windows, mac, ios, android
オフライン視聴可。スマホやタブレットの場合は、TAC WEB SCHOOLという専用アプリを使用します。ダウンロードした動画は1週間視聴可能

スピード調整機能やスマホでの視聴、オフライン視聴等に対応しており、必要な機能は備えている。

CPA

デジタルコンテンツの使い勝手がよい今伸びている会計士の予備校。
デジタルデータでテキストを見れたり、女性専用の自習室があったりと最も先進的な予備校かと思う。

Web通信の機能

機能詳細
スピード調整0.1倍刻みで0.2倍から最大2倍速まで調整可能
続きから再生機能なし
対応端末windows,mac,ios,android
オフライン視聴未確認。ストリーミング再生のため、不可の可能性高い。
但し、音声のダウンロードは可能

WEB上で教材を閲覧することができるアプリでテキストをみることができ、スマホやipad等のタブレットで閲覧できるため、どこでも学習が進められる。
WEB上で、メモ付箋やマーカーをつけることができ、かつ、検索機能も備えているので、利便性が高いといった特徴がある。
デジタル対応が最も進んでいる専門学校かと思う。

LEC

短答合格までは短答に特化する珍しいスタイル、短答合格とそれ以後で受講料が分かれているので、人によってはコストパフォーマンスがよい。

Web通信の機能

機能詳細
スピード調整0.1倍刻みで等倍から最大2倍速まで調整可能
続きから再生機能有。パソコンの続きをスマートフォンで再生することも可能
対応端末windows,mac,ios,android
オフライン視聴可。ダウンロードした動画は1週間視聴可能

クレアール

範囲を重要論点にのみに絞って学習する非常識合格法が特徴の専門学校。
かつては、校舎もあったが、通信に絞りこみ、低コストを実現している。
忙しい社会人に向いているといえます。

Web通信の機能

機能詳細
スピード調整1.0倍、1.25倍、1.5倍、1.75倍、2倍に変更可能
続きから再生機能有。パソコンの続きをスマートフォンで再生することも可能
対応端末windows, mac, ios, android
オフライン視聴未確認。ブラウザでの視聴のため、不可な可能性が高い。
但し、MP3の音声ファイルをダウンロードして音声学習可能。

まとめ

上記のように様々な予備校があります。

個人の事情により、料金や各拠点の立地、質問のしやすさ、自習室の環境等重視する点があると思うので、各予備校からパンプレットを取り寄せて納得がいくまで比較してみることをおすすめします。

パンプレット取り寄せ自体は無料なので、後から後悔のないようにしっかりと比較しましょう。

※内容は2019年5月時点のものになりますので、最新の情報はパンプレットを取り寄せてご確認いただくことをおすすめします。

■各社資料請求一覧
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TACで資料請求
東京CPAで資料請求
LECで資料請求
クレアールで資料請求

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