【デューデリジェンス】FASに転職する場合のおすすめ書籍

FAS

※この記事にはプロモーションが含まれています。

監査にはそろそろ飽きたし、FAS、デューデリジェンスになんとなく興味があるという方は転職活動をする前に書籍でまず読んでみてどんな業務を行っているのか、自分が興味が持てそうな領域か把握しておいた方が効率よく活動できますし、業務内容を知っていた方が転職理由にも説得力が生まれてくるので、まず基本的事項を抑えておくことをおすすめします。

M&A全般

M&Aファイナンシャル・アドバイザリー・サービス ―実務をひもとく14のストーリー

監査法人からM&Aアドバイザリーに転職した公認会計士の方が書いた本でM&Aアドバイザーが売主・買主から質問を受けた事例を使って1話完結型の質問、回答形式で読み進めやすい形にまとめられておりM&Aの全体像をつかむのにおすすめできる書籍です。

企業買収の実務プロセス

買い手企業の担当者がディールを遂行する上でのポイントを時系列で解説した本でどちらかというと事業会社勤務の人に役立つように書かれているが、事業会社の方がどのような視点で見ているかはアドバイザリー側としても役に立つはずです。

M&Aによる事業再生の実務

上級者向け。
M&Aの中でも事業再生にスポットを当てた本。
事業再生実務でも使える雛形文章や数値等の事例が豊富に掲載されており、又、再生のスケジュールや場面に応じたポイントが紹介されていることから事業再生実務に関わる人にはおすすめの本。

created by Rinker
¥4,611 (2024/03/29 18:01:04時点 Amazon調べ-詳細)

企業価値評価

パンダをいくらで買いますか?

初心者向け。
パンダの価格はいくらかという一般受けするタイトルでファイナンス理論には明るくない者にもわかりやすく書かれた本。
まず1章でパンダを使ってNPVや値段がどのように決まるか基本的な事項を説明し、2章で会社の値段はいくらかという問題に切り込み、3章では新規事業参入の事例を使って投資の意思決定のやり方を説明している。
NPV,WACC,MM理論といった会計士試験の経営学で学んだ内容がストーリーで分かりやすく書かれており、入門書としておすすめできます。

会社の値段

日本興業銀行、ゴールドマンサックスでM&Aアドバイザーを経験した方が書いた本で会社に値段をつけるというのはどうゆうことなのかしっかりと解説している本で基本的なことから深いところまで解説した本です。PERと資本コストの関係,EV/EBITDA倍率等の指標の意味も深いところまで解説していますし、上場企業の企業価値比較を実際の例でやってみたり、ライブドアとフジテレビのニッポン放送の支配権にかかる事例の話など、読み物としてもおもしろいです。

created by Rinker
¥770 (2024/03/29 18:01:05時点 Amazon調べ-詳細)

MBAバリュエーション

こちらも上記会社の値段と同じ作者が書いた書籍です。バリュエーションを説明する際には数式ばかりになりがち&複雑かつ瑣末な話になりがちですが、自身のケースや経験をもとに平易な言葉で説明がされており、本質的な説明がされており、もちろん、この書籍で実務ができるようになるわけではありませんが、導入編を読んだ後の初めの教科書としておすすめです。

created by Rinker
¥2,640 (2024/03/29 18:01:06時点 Amazon調べ-詳細)

企業価値評価

マッキンゼーが出している企業価値評価の定番書。DCF法の提唱者が書いた本で企業価値評価に関わる人は大抵読んでいる本。
翻訳がいまいちですが、リファレンスとして手元においておきたい1冊です。

デューデリジェンス

デューデリジェンスには財務・税務・法務、IT、人事には様々な分野があるため、まずは全体を説明した本を読んで続いて、実際に実務で使う分野や関連する分野の書籍を読むとよいかと思います。

M&Aを成功させるデューデリジェンスのことがよくわかる本

新日本が出している初心者向けの本。
デューデリジェンスの基礎知識がない方にとっては一冊の本で、財務・税務・法務、IT、人事といった幅広いデューデリジェンスを流れに沿って説明しているため、体型的に理解するには良い本。

M&Aによる成長を実現する戦略的デューデリジェンスの実務

上級者向け。KPMG FASが出版しているデューデリジェンスの実務本。

初めて実務で使う上では辞書として用意しておきたい1冊。

デューデリジェンスの種類や目的といった基本的なことから実際にどのようなプロセスで進められるのか、売上高、人件費などの実際の手続きの詳細、業種別にどのような点に留意すべきかといった実務的なことまで扱っている。

財務DDには特化しておらず、ビジネスDDや人事DD,法務DD,環境DD等幅広く扱っているが、財務DDをする上で上記は切り離せない存在であるため、他のチームがどのようなことをしているか理解する上でも有用かと思う。

M&Aを成功に導く 財務デューデリジェンスの実務

カーブアウト、財務モデル、価格調整の3つのテーマと財務デューデリジェンスとの関係について詳細に解説したPwcの本。財務DDに特化した本はあまり選択肢がなく、M&Aにおける財務デューデリジェンスの位置づけや財務デューデリジェンスの具体的プロセスについても解説しており、より詳細な業務を知りたい場合には読んでおいた方がいいでしょう。
実務家に定評がある本でもあります。

M&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務

買い手の企業の立場に立ってビジネスデューデリジェンスについてPwcアドバイザリーが解説した本でPwcのノウハウが凝縮されている。
財務DD経験がある会計士は多いものの、ビジネスDDとなると経験がある会計士は少なくなる。
とはいえ、財務DDをやる中でビジネスDDについての相談を受けた方もいるのではないでしょうか。
ビジネスDDの実務経験がなくとも全体的な流れを把握するだけでも提供できる価値は増えるかと思います。
ビジネスデューデリを進めるステップ等の基本的なところから使うべき手法(ビジネスプロセスの展開と財務インパクト分析、インタビュー方法など)、アウトプットのパワーポイントの例等も示されている実務で使える本です。

コメント