監査法人でうつになりやすい会計士の特徴と対策

監査法人

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監査法人は、個人的には事業会社に比べるとフリーな環境かと思いますが、うつになる方は意外と多くいます。
「監査法人で働いてるけど、なんか疲れてちゃった…」
このように感じている人は要注意です。
他のチームの主査が休みがちになって、突然会社に来なくなったということもみてきました。
監査法人でも精神的に崩れてしまう人は結構います。
今回は、監査法人でうつになりやすい人の特徴を紹介します。

真面目すぎる人

1つ目の特徴は、会計士に限った話ではありませんが、「こうあるべきだ」という気持ちが強い真面目な人です。
真面目なことはよいことなのですが、行き過ぎると逆に短所になります。
会社が出すと言った資料を期限通りに出してこなかったり、会社が起こしたエラーなのに、指摘をしたところ会社に逆ギレされたり…、会社が作る資料の出来がひどすぎて、結局自分が作ってしまったり…。
監査論で習うような独立性を現場でも貫いて、これ以上は私の仕事ではないと割り切れれば問題ないのですが、真面目な人も中々割り切ることができないように思います。

作業を人に振るのが苦手な人

まず、監査法人でうつになりやすい方は、インチャージ以上のことが多いです。
それ以下のスタッフは、インチャージがしっかりしていれば、それほど精神的な負荷を感じることは少ないのではないでしょうか。
その中で作業を人に任せるのが苦手という人がうつになりやすい特徴があります。
作業をスタッフやアシスタントに振るのが苦手という人です。
最近は、監査職の仕事と補助をするアシスタントの仕事を明確に分担していく流れが一層強くなりましたが、アシスタントやスタッフを使わずに雑務を自分でこなそうとする主査が少なからずいます。
スタッフのうちはそういう仕事の仕方でも何とかなるかもしれませんが、3年目〜4年目で主査を持ち始めて、他の現場ではスタッフワークもするとなると、体は一つですからやっぱりどこかで限界を迎えます。
あのスタッフも他の現場も抱えてすでに忙しいから、これ以上作業を増やすのは申し訳ないや
アシスタントに作業の説明をするのも大変だし、かえって管理が大変等と考えてしまい、結局人に振れないことになります。
作業を振れない人は、色々と相手はどう考えるだろうと必要以上に考えてしまう心が優しい人だたり、するのですが、相手に断る選択肢も与えたうえで依頼することは可能ですし、中には進んでやってくれる方もいます。
こういう人は忙しい時ほど一人で作業を抱え込みやすく、繁忙期にパンクしてしまう危険をはらんでいます。
閑散期などに予め作業を振るテンプレを作っておくことで準備をしたり、スタッフに日頃から丁寧に指導して、よい関係を作っておくとか対応できることは色々あります。

完璧主義者

又、監査法人には比率としては、多いように思いますが、完璧主義者な傾向にある人です。
財務諸表監査についての意見は、結局のところ取引の一部を抽出して試査を行っている以上、完璧に監査を行うことは不可能です。
そのうえ、財務諸表監査に投入できる時間は限られていますから、リスク・アプローチの考え方を前提に重要だと判断した取引や論点に注力しなければなりません。
そのため、現場では重要性をみて論点を切り捨てていくのですが、こういったことに対しても完璧さを求める人にとってはストレスを感じるのではないでしょうか。
その自分を受け入れられれば良いのですが、うまくできない自分を許すことができず「私はこの業界に向いてない」と思ってしまうとドンドン精神的に崩れていきます。
監査人は細かい人が向いているように思われがちですが、細かい点は気にしないが、本質的なことや重大なエラーは見逃さない全体像をつかめるの方、割り切りができる人が長続きするように思います。

上司がパワハラ気味

なぜパワハラが存在するかというと、上司側と部下側の認識にギャップが存在するからです。
例えば、上司としては「冗談のつもりだった」、「指導のつもりだった」と思っていても、部下側が真に受けてしまい、業務の適正な範囲を超えるような嫌がらせと感じてしまうのであれば、パワハラに該当する可能性は高くなってしまいます。
なので、「そんな気はなかった」のにパワハラをしてしまうことは意外と多く、部下が傷ついている一方で上司は覚えてないこともよくある話です。
監査法人は基本的には、優等生タイプが多く、よい人が多いのですが、中には常識がない人やマネジメントする気のないマネージャー、粘着質なタイプもいます。
監査法人のパワハラタイプとしては、大きく2種類存在し、チームメンバーの前で大声で怒鳴る瞬間湯沸かし器タイプと「Aさんなら当然もうできてると思うけどもBの調書はいつになったら見れるのかな?(ニヤリ)」という精神攻撃をしてくるタイプです。
前者の瞬間湯沸かし器タイプは、終わってしまえば、次の日からは水に流して普通に接してくることが多いのですが、後者の方は後々尾を引くことが多く、1回嫌われてしまうと挽回が難しく、厄介なタイプです。
特に人事権があるシニアパートナーに嫌われてしまうと監査法人で出世するのは難しくなります。
相性が悪いタイプが上司になってしまい、会社からは、アグレッシブな処理を主張され、管理職からは詰められて、板挟みになって病んでしまうという方もいます。
ちなみに大手では、かなりコンプライアンスにうるさく、あからさまなマネージャー以上は放逐されたようで、身体的なパワハラはもちろん、精神的なパワハラの可能性は低くなっているようです。
身体的なパワハラとしては、電卓を投げたりといったことが語り継がれていますが、今はそのようなことをしたら即通報されるので、皆無でしょう。
パワハラとしては、精神的な攻撃をしてくるネチネチタイプが多いです。
昔は、スタッフの調書を目の前で破いたりと完全にアウトだった人も大人しくなっているようです。

まとめ

うつになりやすい人の特徴を書いてきましたが、上記には体力的な忙しさにより壊れてしまうタイプと精神的なうつにより嫌になるタイプがあります。
体力的な忙しさの場合は、閑散期に作業を進めたり、上司に相談することで対応できますが、上司がパワハラで精神的にきつい場合は、チームや部署の変更を打診してみたり、解決が難しい場合は転職するのも手です。
逃げの転職はダメだと一般的には言われていますが、精神的に厳しい場合に無理して働き続けてもお互いにとってよいことになる可能性は低いです。
会計士のメリットは、監査法人というセーフティーネットがしっかりとしていることなので、無理して働き続ける必要性は他のサラリーマンより小さいです。

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