監査法人勤務会計士と企業内会計士のワークライフバランスの比較

事業会社

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監査法人勤務会計士の中には、期末監査の繁忙期を経て、ワークライフバランスをもっと充実させたい…と思う方もいるのではないかと思います。
ワークライフバランスを充実させるというと大手事業会社の経理部への転職が人気がありますが、果たして本当に事業会社の経理部のワークライフバランスの方が充実しているのか、会社のワークライフバランスを見分ける方法についてまとめました。

監査法人勤務の会計士のワークライフバランス

監査法人勤務の会計士の場合、期末監査の際にはどうしても忙しくなることは避けられません。
今年も世間が10連休の中、ゴールデンウイークの内、大半出勤したという方もいるのではないでしょうか。
どうしても経理が決算を締めて、開示資料を作成してからチェックに入るので、経理部は資料を作成してそのまま休みに入り、監査チームはゴールデンウイーク中にチェックを進めたというケースも多いと思います。
期末監査だけをみると監査法人勤務の会計士は非常にハードワークですが、繁忙期と閑散期がはっきりしているので、まとまった休みがとりやすいというメリットがあります。

事業会社に転職すると超大手のホワイト企業を除いて、2週間休みをとって海外旅行にいってくるということも中々できないです。
又、監査法人の場合はそのポジションにより大きく異なってくると思います。

入社1~3年目のスタッフクラスだと働き方改革の影響でかなりワークライフバランスが取れているので、ワークライフバランスを理由に転職を考える方はあまりいないのではないかと思います。複数のクライアントの主査を担当するようになると急に忙しさが増してきます。
更にマネージャーになると、人繰りや人事評価、クライアントとのコミュニケーション等もかなり入ってきて、働き方改革の影響でスタッフが早く帰るためにマネージャーが自ら調書を作ったりしなければならないケースもあり、更に忙しくなってきます。
特に監査法人は成果を出せば出すほど、仕事ができる人に集中することがあるので、この傾向が強くなってきます。

事業会社の会計士のワークライフバランス

事業会社に転職した会計士の場合、ポジションや上場有無、子会社数によってかなり忙しさの度合が違ってくると思います。
事業会社の経理だからワークライフバランスがよくなるとは一概にはいえません。
ワークライフバランスを求めて転職したものの、かえって忙しくなる場合もあります。
ある世間一般にはホワイト企業といわれる企業に転職した会計士で、監査法人よりも激務で話が違うということですぐに転職してしまった話も聞きます。
このようなミスマッチは、転職した人にとっても採用した側にとってもよくないので、面接でしっかりと確認することが必要です。

ただ、監査法人のように繁忙期の定時を伸ばしたり、休日を平日扱いにして閑散期を休日にするといったいわゆる変形労働はなくなり、ゴールデンウイークは休める可能性も高くなります。
ただ、これは完全に転職する企業によります。
大企業の経理だからワークライフバランスが優れているとは限りません。
むしろ、大企業の経理だからこそ、忙しいという場合もあります。
中には、ゴールデンウイークもほぼ出勤という企業もあります。

特にこれからIFRSを導入するので、会計士を採用するといった企業の場合は、まず忙しいと思った方がいいでしょう。
ワークライフバランスを重視する場合は、上場子会社等に転職するのも選択肢に入れた方がいいと思います。

まとめ

事業会社といっても上場有無、企業規模、採用会計基準、子会社数等にとって忙しさは全然違いますし、一概にワークライフバランスが優れているとはいえません。
監査法人から転職して後悔しないようにしっかりと調査したうえで、転職をしましょう。
企業ごとに忙しさは異なるので、ワークライフバランスを確認する方法について下記記事でまとめています。

 

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