公認会計士試験のおすすめの専門学校・予備校 TAC・大原を徹底比較

公認会計士試験の専門学校・予備校比較 おすすめの専門学校は?会計士試験予備校

公認会計士試験は範囲が膨大で独学で合格することは非常に困難といえる。
公認会計士試験の専門学校にはどのような選択肢があり、どこが1番いいのか。
TAC、大原、CPA等について授業・テキストの質、サポート体制、費用の観点で比較してみた。

これから公認会計士を目指して専門学校を選ぶ方の参考になれば幸いだ。

専門学校を選ぶポイント

まず専門学校を選ぶポイントを紹介しよう。

講師と授業、テキストの質。そしてシェア

講義を聞かず、テキストと答練のみで勉強する人を除いて最も重要となるポイントだ。
監査論についてはしっかりと監査法人での実務経験がある講師であることを確認することをおすすめする。監査論はどうしてもテキストだけだと机上の空論のように聞こえ、実感がわきにくいため、実務で監査経験を積んでいる会計士の講義がおすすめだ。
原発等の珍しい場所に監査にいった話をしたり、興味やモチベーションにつながる話を聞けるため、監査実務を経験していない大学教授の方等の講義はあまりおすすめできない。

又、同様にテキストと答練の質が重要になるが、大手であればそれほど差はなく、公認会計士試験においては、傾斜配点が取られているといわれているため、皆が正解できる問題の配点が高くなる傾向にあることを考えれば、大手のテキストをこなしていれば、合格可能性は高まるだろう。
傾斜配点とは、受験生が正答率の高い基本問題などに多くの配点をし、出来の悪い難問奇問には配点を低くする採点方式だ。
従って、受験者に占める割合の高い=シェアの高い専門学校が有利になる傾向にある。

サポート体制

次にサポート体制であるが、講師に質問しやすい環境にあるかどうかは意外と人によっては重要かもしれない。
講師がある程度校舎に在中しているのか、それとも学生のチュータの方が対応するのか確認しよう。

又、質問するのが苦手な方はメールやFAX、電話での質問を受け付けているか確認した方がいいだろう。
学生時代よく質問にいっていた方は、質問しやすい体制か確認しておこう。
又、専門の学習室があるか空き教室を開放しているか等自習できる環境が整備されているかも結構大きい。
なぜなら通常の自習室や図書館は電卓使用不可であることが多いからだ。
家だと誘惑が大きく、勉強が捗らないという方は必ず自習環境についても確認しておこう。
又、自習室が色々な場所で使えるかも考慮した方がいい。
場所を変えて勉強することで気分転換になるし、大学でダブルスクールをしている方や社会人の方は曜日によって便利な場所の校舎が異なってくるからだ。
講義を受ける時間よりも問題を解いたり、自習する時間の方が長くなると思うので、自習環境は十四した方がいいだろう。

受講料

次に費用であるが、10万程度の差であれば合格すれば監査法人での初任給を考えるとすぐにペイできるため、かける時間と労力を考えれば、1年合格が遅れることによる機会損失の方がよほど大きいく、あくまでどこが効率よく合格できるかを最優先に考え、参考程度に考えた方がいいだろう。

資格の大原

TACと並ぶ公認会計士試験における二大専門学校の一つで近年はTACを逆転し、シェアトップとなっている。

シェアという観点ではTACと並びもっともおすすめできる専門学校といえるだろう。

直近の合格者シェアトップ

累計合格者数ではTACに負けるものの、直近5年間の推移を見るとTACの合格者数を上回っている

会計士合格者数推移
直近のシェアでは大原が39.2%と4割近いのに対して、TACは28.6%と3割を切っており、差が広がっている。

直近の実績だけでいえばTACよりも上といえるだろう。
この点は上記の傾斜配点という公認会計士試験の特性を考えると大きな強みといえる。

合格者数合格者占有率
過去累計7,658
2018年48637.2%
2017年48239.2%
2016年40636.6%
2015年38136.2%
2014年38935.2%
2013年43937.2%
2012年40129.7%
2011年60640.1%

※合格者数はTACHP、占有率は論文式試験合格者数から算出。

なお、TACは大原と違って講師は必ずしも公認会計士ではない。
試験に受かっていなくても担当科目に特化して専門性があれば問題なしという方針でそこが大きくTACと異なる。個人的には監査論以外は、その分野のスペシャリストであれば合格者に限る必要はないと思うので、問題ないだろう。

質問対応体制が充実している

又、講師が常駐しているため質問がいつでもできることがメリットでわからないことは質問したいという方には向いているだろう。
大原は、質問対応講師一覧表が用意されており、担当科目ごとに講師名と対応時間がネット上で確認できる。又、職員室だけでなく、電話・インターネット・FAX等様々な方法で質問ができる。
TACの場合は、時間制限があったり、常駐していないので、質問体制という面では大原の方が充実しているだろう。

テキストと講義数

テキストは必要な情報がコンパクトにまとまっているCOMPASSというオリジナルテキスト、問題集、回答解説集と短答合格専用の問題集である肢別チェック、論文合格のための用語、定義をコンパクトにまとめたポケットコンパス等合格に必要なツールがそろっている。
オリジナルテキストは毎年改訂され、非常にわかりやすくまとまっている。
答練については、レクチャーの単元、項目ごとにアウトプットのミニテストを実施したり、計算科目について1時間程度のステップ答練、本試験の出題傾向を踏まえた答練等充実している。

講義数は、2020年 合格目標のケースでいうとざっくりと以下のような講義数、答練回数になっている。講義数はおおむね440回と圧倒的なボリュームになっている。量が多ければいいわけではないが、これだけこなせば大丈夫という意味で安心だろう。

科目名講義数答練数
財務会計論92回65回
管理会計論38回47回
監査論21回26回
企業法36回26回
租税法25回32回
経営学16回12回
公開模試(短答・論文)各2回
合計 440回228回212回

受講料

入門1.5年オータム本コースの場合は以下のようになっている。
以下は完全初学者の場合なので、簿記を事前にもっていればより安くなる。

学習方法受講料大学生協等
割引価格
通学(映像・教室)74万70.3万
Web通信講座74万70.3万
DVD通信講座83万77.85万

自習室等のサポート体制

自習室は、専用の自習室があり、東京水道橋校等は席ごとにパーティションで区切られており、集中できる。又、電卓使用不可の部屋と電卓使用可の部屋に分かれており、周りを気にすることなく、電卓が打てる。(電卓使用可の部屋の方が多い。)
又、大原は専門学校を運営しており、全国に校舎を展開している。
今日は自宅から通うからここ、別の日は大学の後行くからことと使い分けることが可能だ。
自習室情報はパソコン・携帯で随時確認できるようになっており、現地にいってみるとその日は使えない日だったということがない。

又、Web講義は0.1倍速刻みで2倍速まで速度調整が可能で時間を効率的に使うことが可能だ。

資格の学校 TAC

公認会計士試験ではシェアトップの最大手であり、上場もしている。

累計のシェアはトップ

最大の強みとしては、2006年~2017年本試験合格者に占めるTAC本科生合格者の割合合格者占有率が41.0%とシェアトップであることである。
昔は、シェアトップであったが、大原に逆転されてしまい、単に合格者数のシェアではアピールできなくなってきたことから累計の合格者数をアピールしている面があることは否めない。

実際に合格者数のシェアではTACは大原に10%近く低い数字になっている。

公認会計士試験においては、傾斜配点が取られているため、皆が正解できる問題の配点が高くなる傾向にある。

そのため、受験者数に占めるシェアが高いTACの答練やテキストをこなしていれば、実力がつけば順当に合格する可能性を高められる。
なお、会計士試験合格者の多い10大学を対象とした、TAC全国地区通学生本科生カリキュラム修了者の合格率は驚異の49.4%となっており、CPAにもひけはとっていない。

合格者数合格者占有率
累計8,25740.2%
2018年35727.4%
2017年35228.6%
2016年38534.7%
2015年37235.3%
2014年41538.5%
2013年45838.8%
2012年55040.8%
2011年55436.6%

※合格者数はTACHP、占有率は論文式試験合格者数から算出。

講師が公認会計士合格者

又、講師が公認会計士試験合格者であることも特徴である。
公認会計士としても実務経験も有しているので、実際の実務の話も聞け、モチベーションが高まる。

監査論等は実際の実務をベースに講義を聞くかどうかで大きく理解度や興味が変わってくるだろう。

テキストと講義数

図解などを用いたわかりやすいテキストと問題集であり、王道をいく標準的な内容。

講義数は約319回程度。

学習方法受講料
入門・基礎マスター講義140回
上級講義110回
論文答練65回
公開模試(短答・論文)各2回

自習室等サポート体制

講義で使用していない教室を開放している。専門の自習室があるわけではないので、となりで講義をやっていてうるさいケースもあるので、静かな環境で勉強したい方は注意が必要。

又、音声DLフォローがあり、教室講義の音声を収録した音声ファイルを、インターネットからダウンロードでき、移動中でも講義をすすめることができる。

受講料

簿記のレベルに応じてAコースからCコースまであるが、簿記未学習の場合のAコースの場合以下の通りとなっている。
テキストや様々な拠点に教室を展開している分、高めの受講料になっているが、合格すれば簡単にペイできるはずなので、受講料だけでなく、講師やテキストの質等総合的に判断すべきだろう。

学習方法受講料
教室(個別DVD)講座74万
教室(個別DVD)+Web講座82万
Web通信講座74万
DVD通信講座82万

東京CPA会計学院

合格率は44%と高い

大手2社に比べると合格者数は少ないものの、合格率が高いのが特徴だ。
2017年度の公認会計士試験合格率は11%程度だが、CPAは44.8%と4倍程度の合格率となっている。
但し、この数字にはからくりがあり、ある程度割り引いて考える必要がある。
合格率は、カリキュラムを修了した通学生から算出されており、かなりカリキュラムは厳しいものになっている。会計士試験は、途中で脱落する方も多く、合格率が高くなる傾向がある。

又、CPA学院は日吉校と早稲田校しかなく、生徒の大半が慶應大生と早稲田大生となる。
母集団の段階から勉強ができる学生が多いので、合格率が高くなっている側面はある。
実際にTACが主要10大学に絞った場合の合格率は49%とCPAと同程度だったようだ。
又、CPA出身者は監査法人でも固まっており、よいか悪いかは別にして他の専門学校出身者より結びつきが強い。
又、LECの看板教師であった池邉先生と渡辺先生が移籍してきたこともあり、受験者数が減少している公認会計士業界においては伸びている専門学校であることは間違いない。

PDFでのデータ提供等利便性が高い

オプションではあるが、テキスト等をPDFデータで提供しており、ipad等でも学習可能な点等もポイントだ。また、自習室は平日は9時から21時まで、日曜は9時から19時まで開放されており、学習環境は整備されている。

かなりコストパフォーマンスがよく、大学生であれば有力な選択肢の一つとして十分に考えられるだろう。一方で、大学生が多いので、通学の場合は、社会人や既卒の方は雰囲気になじめるかどうかしっかりと確かめよう。

価格は51万程と大手に比べ安くなっている。

合格者数合格者占有率
2018年22317.1%
2017年1219.8%
2016年958.6%

LEC東京リーガルマインド

他の専門学校と異なり、短答合格までは短答に特化する珍しいスタイル。

監査法人内にもちらほら出身者がいる。

短答対策と論文対策を合わせたカリキュラムでの受講料設定が一般的だが、カリキュラムを短答合格までと短答後論文までに分割して、まずは短答に特化するカリキュラムが特徴。
その分、コストが大手に比べて安いのが特徴といえるだろう。
ヒアリングによると看板講師の講義とクオリティーの高いテキストが特徴であるようだ。

ただ、看板教師であった池邉先生と渡辺先生の存在が魅力であったが、CPAへの移籍により魅力が減少してしまった。

受講料

コース受講料
じっくりプラン【通信】(Web動画・音声DL・スマホ/DVD)37.8万
ファストプラン【通信】(Web動画・音声DL・スマホ/DVD)39.8万
ビデオ【通学】(Web動画・音声DL・スマホフォロー付/DVDフォロー付)39.8万

上記のように短答式試験までだが、40万を切る価格が魅力。1年間で短答式に合格するとLEC奨学生として来年の論文合格コースを奨学生価格50,000円で受講可能なようだ。

クレアール

範囲を重要論点にのみに絞って学習する非常識合格法が特徴の専門学校。
監査法人で出身者にはほとんどあったことはないが、合格実績はあることからこの方法で合格は十分可能なのだろう。
テキストは重要論点のみに絞っているため、非常に薄くなっている。
勉強時間があまりとれない社会人受験生にはおすすめできるといえる。

価格は2年スタンダード合格コースで期間限定価格で45万程と最安水準。

まとめ TACか大原を選ぶのが王道

以上を表にまとめると以下のようにやはりTACか大原が会計士試験の傾斜配点の特性を考えると王道だろう。

大学生であれば、CPAも選択肢に入り、忙しい社会人であれば非常識合格法を謳うクレアールも選択肢に入る感じだろう。

どこを選んだとしてもそこのテキストと答練をしっかりと理解してこなせば合格できるのではないだろうか。
一番ダメなのは、次々と手を出して消化不良に陥ることでしっかりと与えられたものをこなせば、受からない試験ではないだろう。

総合評価講師の質テキスト・答練サポート体制費用
TAC
資格の大原
東京CPA
LEC
クレアール

個人的に今選ぶなら傾斜配点を考えると合格者数がシェアトップで講義数・答練数・学習環境ともに充実している大原が一番かと思うが、個々人の重視する点により自分に合った予備校は変わってくる。

気になった予備校にいくつか資料請求してみて、実際に校舎を見学してみて納得いくまで比較検討してみるとよいだろう。

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