公認会計士がMS-Japanを利用した感想と評判

転職エージェント

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MS-Japanは、会計士・税理士・弁護士といった士業や経理財務・人事といった管理部門に特化した転職エージェントになります。
公認会計士である私がMS-Japanを実際に使った感想、評判とメリット・デメリット、ヒアリング面談の内容取り上げました。
これからMS-japanを使おうかなと考えている方の参考になれば幸いです。

MS-JAPANとは?

MS-JAPANは、リクルート出身の現代表が1990年に設立し、2016年にはマザーズ上場、2017年には東証一部に市場変更した転職エージェントです。

1995年より管理部門、会計・法律分野に特化した人材紹介事業を開始しており、30年近い歴史があり、信頼性の高さで知られています。
弁護士や公認会計士、税理士等の士業の転職に強みがあります。
本社を東京に構え、大阪、名古屋、横浜の拠点を持ち転職エージェントの事業を展開しています。

楽天リサーチの「2017年 人材紹介企業のブランドに関する調査」では、管理部門・有資格者における利用実績No.1、専門性への理解度No.1を獲得しています。
又、会計士・税理士・USCPA・弁護士については、年間で3,000人以上が登録しており、600名以上の転職をサポートしていることから信頼性が高いことで知られており、MS-Japan利用者のアンケートでは90%以上の方から次回転職の際にはMS-Japanを利用したいという回答を得ています。
私実際に利用して転職活動を行いましたが、他のエージェントでありがちな強引な求人紹介などは一切なく、転職者のニーズにマッチした求人だけを紹介するという姿勢でしたので、信頼がおけました。

MS-JAPANを使うメリット

転職エージェントによって、それぞれ強み・弱みがあります。
そのため、異なる強みを持ったエージェントに複数登録しておくと、効率的に転職活動を進めることができます。
MS-JAPANの強みは、次の3点が挙げられるかと思います。
• 管理部門の求人に強い
• 担当者のサービスが堅実
• 求人の質が高い

有資格者に注力した専門特化による高品質サービス 

MS-JAPANを利用するメリットは、管理部門や士業の転職に強い事です。
リクルート等の大手のエージェントは、営業職等が求人数としては多く、メインではありません。
MS-JAPANは、管理部門の転職で業界No.1を獲得しているだけあって、管理部門での求人の案件数は延べ45,000社を超えています。
単純に売上規模的には業界の中では中堅クラスに位置します。
しかし、管理部門関係者など専門人材領域のマーケットは235億円程度(モーニングスターアナリストレポートより)と推測されていますが、現在のMS-Japanの売上は38億程度であり、トップシェアと推察されます。
1995年に大企業が初めて数千人単位の大規模なリストラに着手した際に、管理部門が真っ先に対象となり、その際に目を付けたとのことで管理部門分野だけに限っていうとマーケットリーダーの立ち位置の企業になります。
そのため、
・管理部門の求人をたくさん保有している。
・エージェントが管理部門、経理の仕事内容をよく知っている
といった特徴が挙げられます。

領域を特化していることで
・管理部門・士業の登録率No1(2019年3月 楽天インサイト調べ)
・管理部門・士業の転職相談率No1(2019年3月 楽天インサイト調べ)
といった実績があります。

担当者のサービスが質重視

転職希望者と企業を仲介する担当者であるカウンセラーの人材配置にも特徴があります。

転職エージェントでは、求職者と企業の両方に担当をおいて2人が連携する方式(ツーフェイス型)と一人で両方に対応する方式(ワンフェイス型)の2つがあります。
ツーフェイス型は、多くの大手のエージェントで取られている分業体制になり、2人で担当する分、双方の要望に細かく対応できるメリットがある一方で、カウンセラーが企業側の需要の理解不足で質問や理解がまと外れなこともあります。
ワンフェイス型だとは転職エージェント1人が、企業側と担当もすれば、求職者の担当もするため、情報がぶれにくいというメリットがある一方でキャリアアドバイザー一人の業務量が膨大となることで、対応が遅れがちになるというデメリットがあります。

そのため、企業規模が大きくなればなるほど企業側の営業者と、転職者側の担当者を、それぞれ分けて運用するツーフェイス型が多くなります。

MS-JAPANでは、MS-Japanは、2種類の利点のいいとこどりできる取る体制をとっています。

MS-Japan HPより引用

求職者と企業の両方に担当者を置いているが、具体的な仲介手続きは、企業側担当一人で進める形となっています。
求職者側の担当は、求職者の要望の聞き取りと採用が決まらなかった後の支援業務に専念し、企業側は、企業側のヒアリング、企業の要望の理解といった分業体制をとっているそうです。

企業側担当が一気通貫で進めることで、転職希望者と企業両方と接点があるため、転職者の希望職種、条件を把握した求人をマッチングでき、企業の求人内容を把握しているため、求職者からの質問にもその場で回答できるというメリットがあります。

一人当たりの担当社数は少なくなるはずですが、管理部門というニッチな領域に特化しており、量より質を重視しているため、この体制をとっているとのことでした。

MS-Japanは、担当エージェントからのみ連絡がくるのではなく、それ以外の企業担当の方のエージェントからも個別に求人紹介が来ます。
これは、社内では求職者の情報を閲覧できるシステムがあり、自分を担当していないキャリアアドバイザーであっても要件に合致すれば、紹介できるようになっているからだそうです。

又、履歴書・職務経歴書の添削も行っており、転職が初めてでどのように職務経歴書を書いたらよいのかわからないという方も30年以上の支援実績があるエージェントがサポートしてくれるので、心配無用です。

会員制交流サイトを運営

弁護士や公認会計士、社会保険労務士といった士業や企業の管理部門の社員が無料で会員登録できるマネジーというサイトをMS-japanは運営しており、法制改正に関する情報や会員同士のQAコーナー等、専門人材の役に立つ情報を提供しています。

その他、転職セミナーや専門人材同士の交流会を開くこともあります。

求人の質は高め

MS-JAPANは「士業」と管理部門関係者など「専門人材」を対象とした人材紹介事業を展開しており、管理部門に特化した求人を多く保有しています。
ある分野に特化していると情報もあつまってきますし、企業からしても複数のエージェントに求人を出すと管理も煩雑なので、管理部門求人だったら、MS-Japanに出しておけば大丈夫だという状態になれば、管理部門の求人が優先的にMS-Japanに集まってくることになります。

MS-japanの求人を出している会社の構成

MS-japanでは、国内上場企業からベンチャー企業、外資系企業、金融機関、ベンチャーキャピタルなどの一般事業会社の他、会計事務所や監査法人、法律事務所など専門的な組織との強いネットワークを有しており、これらの求人を数多く保有しています。


MS-japan売上構成

MS-japanが保有している求人は以下の通りで主要な企業や会計事務所は網羅しています。

✔上場企業 約2,590社(上場企業の約7割)
✔上場企業関連会社・IPO準備企業・金融機関・外資系企業 約19,260社
✔監査法人、会計事務所、法律事務所など 約2,570事務所
※2019年5月時点

上記の図は、MS-Japanの決算説明資料からの引用ですが、事業会社向けがおよそ7割、監査法人、税理士法人といった専門組織向けが3割程度の構成となっております。
その中でも公認会計士や税理士といった有資格者向けが3割程度を占めています。
事業会社の転職であれば、求人数はトップクラスであり、会計士の年収水準に見合う案件も多数有しております。
取引する企業については、与信を徹底しており、求職者にとって安心できる企業からの求人受注を心掛けているとのことです。
そのため、資金繰りが危ないようなシードステージのベンチャーは取り扱っていないこともありますが、ベンチャーの求人は会計士や経理財務のエージェントの中だと多い方かと思います。

登録者は有資格者と専門職が多い

ターゲットとなる転職希望者は、公認会計士・税理士・弁護士・経理マン等のスペシャリストに特化しています。
登録者の資格としては、公認会計士のみならず、試験合格者の方も1,000人近く登録しています。

公認会計士 約3,940
公認会計士試験合格者 約970
税理士 約2,280
税理士科目合格者 約3,720
USCPA 約1,350
日商簿記1級・2級 約19,810
弁護士 約2,130
司法修習生 約730
法科大学院修了生 約720
CIA・CISA 約690
MBA 約1,110

また、本社・支社が関東・関西・東海にあることから、これら三大都市での求人が非常に多いです。



※MS-japan公式HPより作成(2020年4月時点)

MS-japanの登録者の年齢構成は、20代~30代の若手層が4割以下で経験年数が10年以上の方が4割近くと比較的経験を積んだ方が多くなっています。
保有する求人の年齢層は、20代の担当者層、30代の中堅層、40代の管理職層までと、幅広く扱っており、50代のエキスパートシニア向けのシニア特化型の転職サービスを展開していることも特徴です。
実際に50代は、20%、60代以上も6.8%程度はいる等年齢に見合った経験があるシニアエキスパートの支援も積極的に行っています。
MS-japanは、公開求人のみならず、非公開求人を自分で検索することができますので、自分で探して応募するといったことも可能です。
大手エージェントは、非公開求人は条件を満たした人にしか紹介をしないといったところもありますが、どのようなことがやりたいか明確にわかっている方は自分で探すのもよいでしょう。

MS-JAPANを使うデメリット

拠点は首都圏中心

MS-JAPANは、東京本社・横浜・大阪・名古屋の4つに拠点を置いています。
東京本社の場所は、JR飯田橋駅から徒歩2分の場所にあり、アクセス良好です。
あずさ監査法人の飯田橋拠点からも近く、行きやすい立地にあります。
拠点は主要都市に限定されていることからそれ以外の地方にお住まいの方には、向いていないでしょう。
とはいえ、会計士の場合は、主要都市にお住まいの方が多いと思いますので、あまり問題は生じるケースは多くはないでしょう。

営業職や第二新卒枠で転職したいといった方には向かない

MS-JAPANを使うデメリットとしては、管理部門に特化しているため、営業職や大企業の第二新卒枠で転職したいといった方には向いていないといったことが挙げられます。
会計士の中にも少数派ながら一定数は、会計士試験に受かったものの、会計には興味がなかったという層がいるんですよね。
このような方はリクルート等の大手エージェントを活用した方がよいかと思います。

MS-JAPANを使っていまいちだったという方の中には、キャリアアドバイザーが会計のキャリアの理解がいまいちだったという方もいます。
どうしても若い求職者には、経験がまだ豊富ではない育成段階の若い方が割り当てられることがあり、そのような場合は、頼りないなと思ったら交代を申し出るとよいでしょう。
理由は聞かれますが、組織としてちゃんと対応してくれるかと思います。

手取り足取りのサポートは期待しない方がよい

MS-Japanは、転職エージェントの中ではあっさりしている部類に入ります。
エージェントの方は、一定以上の経験がある方には、経験が豊富な方がついてくれるので、知識量や会計士の転職について質問すると的確に答えてくれます。
しかし、まずはこれをやって、次にこれをやってといった手取り足取りのサポートを受けたい方には向いていないように思います。
自分から疑問点や企業について、質問して情報を取りに行く方に向いているのではないかと思います。
又、どんどん応募してくださいとせかされることはないので、マイペースで求人を探したい、あまり応募をせかされるのは嫌だという方には向いているでしょう。
はじめての転職でしっかりサポートを受けたい方は、丁寧なサポートが売りのマイナビ会計士等の方が向いているかと思います。

登録後の流れ

公式HPより登録するとその日の内に電話が留守電に入っていました。
その後、メールで面談の日程調整の連絡が来ます。
面談は私の時は平日は10時~20時(最終受付19時)、土曜日は10時~19時(最終受付18時)の案内が来ました。
土曜日もやっているというのは、忙しい会計士にとってはうれしいですね。
なお、忙しい方は電話での面談も可能ですが、はじめての転職の場合は、対面での面談の方がよいかと思います。
面談の時間は、約1時間半でプライバシーが確保されている個室で行われました。
なお、小規模のエージェントの場合は、近場のカフェで行われる場合もありますが、個人情報が扱われるので、お勧めしません。
面談の内容としては、以下のようなものでした。

何も準備しないで、臨むよりもある程度準備した上で面談に臨んだがよいかと思います。
なぜなら、MS-Japanに限らずどのエージェントもそうですが、面談の印象をメモしており、どの求人を紹介できるかしっかりと評価している側面もあります。
いまいちな人をクライアントである企業によい人ですと推薦するとエージェントの評判が落ちてしまうので、考えてみれば当たり前の話ですが、認識しておきましょう。

・MSジャパンに登録した理由
何の媒体でMS-Japanを知ったのかを知りたかったからかと思います。
・これまでの職歴について事前に提出した職務経歴書に沿ってヒアリング
自分の強みと弱みについても聞かれました。
これまでの職務経歴書をまとめたうえで面談に挑んだ方がよいでしょう。
又、時間に余裕があれば、第3者からみたフィードバックを受けることもできます。
・これまでの会社への入社理由と今回の退職理由
ここではあまりネガティブなこと、現職への不満は漏らさない方がよいかと思います。
なるべくポジティブな理由に置き換えて話ましょう。
・転職の条件(会社規模、職種、勤務地、年収、労働時間などの労働環境)
希望する会社規模、上場非上場の有無、希望年収、労働時間、勤務地等聞かれます。
なお、転勤が可能かどうかにより紹介される求人数が大きく変わってきますが、正直に答えた方がよいですし、年収も最低いくら以上と明示した方がよいです。
ここをしっかりと示しておかないと自分の条件に見合わない求人ばかり紹介される
→興味がないのでスルー→応募がほとんどないので、転職意思が低いとして、求人が紹介されなくなるという悪循環となります。

上記でも触れたようにMS-JAPANではワンフェイス型を採用しているため、面談の際にも、担当者にその場で求人票の詳細をヒアリングできる、という点が大きなメリットですね。

まとめ

上記をまとめるとMS-Japanは30年近くに渡り、管理部門に特化した人材紹介事業を行っている管理部門の転職のパイオニアです。
• 管理部門の求人に強く、豊富
• 担当者のサービスが堅実
• 求人の質が高い
といった特徴があり、経理・財務を含む管理部門の転職をしたい方には向いているエージェントになります。

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